入門モデルからステップアップしたい方へ。
プロシオンは、書き味・質感・実用性の三拍子が揃った “育てる万年筆”です。
プラチナ万年筆の「プロシオン(PROCYON)」は、 2018年に登場した中価格帯モデル。
プレピーやプレジールといった入門モデルから一歩進んだ、 本格的な書き味とデザイン性を兼ね備えた1本です。
👉 万年筆初心者の方は、初心者向け万年筆完全ガイドも参考になります。
この記事では、プロシオンのスペック・使用感・おすすめポイントを実際のレビューをもとに徹底解説します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | 約5,000円(税込) |
| 素材 | アルミ製ボディ(特殊塗装) |
| ペン先 | 五角絞りステンレスペン先(F/M) |
| インク方式 | カートリッジ/コンバーター両対応 |
| 特徴 | スリップシール機構/インク吸入機構/最適重量バランス |
👉 インク選びに迷ったら、万年筆インク選びガイドをチェック!
👉 万年筆を長く使うなら、万年筆メンテナンス方法も知っておくと安心です。
プロシオンのペン先は、 ステンレスながらしなりを感じる五角絞り構造。
筆圧に応じて筆跡に強弱がつき、 万年筆らしい表現力が楽しめます。

- 書き始めのインク出が安定している
- ペン先にしなりがあり、柔らかな書き味
- 重心バランスが良く、長時間の筆記でも疲れにくい
- コンバーター使用でインク選びが楽しい
※プロシオンには「スリップシール機構」が搭載されており、 インクの乾燥を防ぎながら安定した書き出しを実現します。
顔料インクなど乾燥しやすいインクでも、 比較的安心して使えるのが魅力です。
- キャップがネジ式で、急いで書きたい場面ではやや不便
- 金属軸のため、冬場は冷たく感じることも
- コピー用紙などとの相性によってはかすれが出ることもある
※冬場の冷たさが気になる場合は、 布製ペンケースやグリップカバーを併用することで 快適性を高められます。
また、紙との相性はインク選びにも影響するため、 万年筆用紙との組み合わせを試してみるのもおすすめです。





プロシオンは、 ポーセリンホワイト・ディープシー・ターコイズブルー・ カーマインレッド・シャドーマイカなど、5色展開。
ラメ入りやマット加工など、 色ごとに質感が異なるのも特徴です。
👉 詳しくは プラチナ万年筆公式サイト をご覧ください。
※ギャラリーの画像は公式サイト掲載の引用画像です。
| 色名 | 質感 | 印象 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ポーセリンホワイト | マット | 上品で落ち着いた印象 | 現行カラー(ギャラリー掲載) |
| ディープシー | マット | 重厚で知的な雰囲気 | 現行カラー(ギャラリー掲載) |
| ターコイズブルー | ラメ入り | 爽やかで個性的 | 現行カラー(ギャラリー掲載) |
| カーマインレッド | マット | 鮮やかで情熱的 | 現行カラー(ギャラリー掲載) |
| シャドーマイカ | メタリック系 | 陰影が映える高級感 | 現行カラー(ギャラリー掲載) |
| パーシモンオレンジ | マット | 明るくカジュアル | 過去展開カラー(公式現行外) |
| シトロンイエロー | ラメ入り | 元気で遊び心のある印象 | 過去展開カラー(公式現行外) |
ビジネスでも使える落ち着いた色から、カジュアルな明るい色まで選べるのが嬉しいポイント。

- 初心者:プレピー・プレジールからのステップアップに最適
👉 プレピー・プレジールとの違いは、プレピー徹底レビューやプレジール徹底レビューで詳しく紹介しています。 - 中級者:書き味・デザイン・インク選びの自由度を楽しめる
- 上級者:コンバーターでインク沼に浸りながら、日常使いにも耐える実用性
「万年筆らしい書き味」をしっかり味わいたい方へ。
プロシオンは、筆記の安定感とインクの濃淡が魅力の本格派。
手に取った瞬間から、書く時間が少し特別になります。
プロシオンを使い始めてまず驚いたのは、 ステンレスペン先とは思えないほどの“しなり”と筆圧への追従性です。
五角絞り構造が効いていて、 軽く書いても線に表情が出る。
万年筆らしい筆跡の強弱が、自然に生まれる感覚は心地よく、 日記やアイデアメモにぴったりでした。
私が選んだのはターコイズブルー。 ラメ入りの質感が光を受けてきらめき、机に置いてあるだけでも気分が上がります。
アルミ軸の質感は高級感がありつつも、重すぎず、 長時間の筆記でも手が疲れにくいのが好印象でした。

一方で、キャップがネジ式なのは少し気になるポイント。 急いでメモを取りたい場面では、ワンアクション多く感じることもあります。
また、冬場は金属軸が冷たく感じるため、 布製ペンケースに入れておくなどの工夫が必要でした。
インクは顔料系を使いましたが、 スリップシール機構のおかげで乾燥による詰まりは感じませんでした。
使用後はこまめに洗浄していますが、今のところトラブルはなし。 インク選びの自由度と安心感が両立している点も、プロシオンの魅力だと思います。
総じて、プロシオンは「育てる万年筆」という言葉がしっくりくる1本です。 使い込むほどに手に馴染み、書き味も少しずつ変化していく。
その過程を楽しめる人には、 きっと長く付き合える相棒になるはずです。
プロシオンは、使い込むほどに書き味が変化し、自分だけの筆記具に育っていく感覚が味わえる1本です。
万年筆の魅力をもっと深く知りたい方にこそ、ぜひ手に取ってほしいモデルです。
「万年筆らしい書き味」をしっかり味わいたい方へ。
プロシオンは、筆記の安定感とインクの濃淡が魅力の本格派。
手に取った瞬間から、書く時間が少し特別になります。
💡 プロシオンに関するQ&A|購入前・使用後の気になるポイント
- プロシオンは初心者でも使えますか?
- はい。プレピー・プレジールからのステップアップに最適で、扱いやすさと書き味の両立が魅力です。
- 顔料インクは使えますか?
- スリップシール機構があるため比較的安心ですが、使用後の洗浄はこまめに行いましょう。


